高齢化にともなって増えている「心房細動」は、心房が不規則に拍動した結果、不整脈を起こす病気です。また、「心筋症」は肥大型・拡張型・拘束型の3つに分類され、薬物で治療できるものと、残念ながら治療できないものとがあります。これらの病気はほとんどの場合、何らかの兆候があります。一方、「虚血性心疾患」は生活習慣病から引き起こされるものが多く、「不整脈」は生まれつきの症状であることが多いです。
大切なのは、「痛みや息切れが1回で終わったから大丈夫」と思わず、いつもと違う症状が現れた時点で受診をすること、自己判断を行わないことです。また、いつもと違う兆候を見逃さないといったことも、大変重要です。循環器に関する病気は、専門家が適切な治療を行えば、怖い病気ではありません。適切な治療のためには、早期発見が何よりのカギになります。